バレーボールのユニフォーム規程を知ろう!【製作時の注意点を解説】
バレーボールのユニフォームを作ろうと考えたとき、まずはじめに気になるのが「ユニフォーム規程」ではないでしょうか。
せっかくユニフォームを作ったのに試合で使えなかった・・・というのは絶対に避けたいですよね。
そんな不安を解消すべく、今回この記事では2019年3月31日より実施とされている『公益財団法人日本バレーボール協会の国内競技要項』(※2021年4月時点で最新のもの)と照らし合わせながら、ユニフォームの製作時に注意すべき点をまとめて解説します。
現時点でユニフォームについて相談したい内容がある場合は、下記ボタンよりお気軽にご相談くださいませ。
どこまでがユニフォーム?
「ユニフォーム」と言われてパッと思い浮かべるのは半袖シャツと短パンではないでしょうか。しかし、ユニフォーム規程では実は下記のように決められています。
・ユニフォームとは、ジャージ(シャツ)、ショーツを指す。6人制においてはソックスもユニフォームに含まれる。
”ジャージ”とか”ショーツ”という表現なので分かりにくいかもしれませんが、つまりは上記では「シャツとパンツをユニフォームとして扱います。6人制の場合はソックスもユニフォームとして扱います。」ということです。(ソックス=靴下)
靴下も!?と思ったかもしれませんが、靴下も「色および長さが統一していること」が条件となっているのです。
ユニフォームカラーについて
ユニフォームの色については下記のような記載があります。
・ユニフォームは配色やデザインが統一されていなければならない。(リベロプレイヤーを除く)
・チームは、カラーの異なった2種類のユニフォーム(ジャージ(シャツ)・ショーツ)を用意することが望ましい。
・ユニフォームのメインカラー(主たる色)は、概ね2/3以上を占めていることとする。
・リベロプレイヤーはチームの他の競技者とはっきりと区別できる対象的な色のユニフォーム(少なくともジャージ(シャツ)だけは)を着用しなければならない。(明瞭に区別できる色。デザインであること)
これについて、最も気になる「メインカラー(主たる色)は、概ね2/3以上を占めていることとする」の部分について、ONEVECの商品を使って例を挙げてみます。
(画像準備中)
規程の文言には「2/3以上を〜」とありますが、その意図を汲み取れば、上図のように赤なら赤で「このユニフォームは誰がどう見ても赤だよね!」となるような配色にしてくださいね。ということだと解釈すれば良いでしょう。
念のため、こんなのはNGという例も出しておきます。(※ONEVEC商品には該当するパターンはありませんのでご安心ください)
(画像準備中)
大会毎に厳密にチェックしている場合とそうでない場合があるかと思いますが、上記画像のようなデザインだと厳密にチェックしている大会の場合は規程違反となってしまう可能性もありますので注意が必要です。
ユニフォーム(シャツ)の形状について
次に、ユニフォームシャツについての規程で実はあんまり浸透していないのがその形状についてではないかなと思うので触れておきます。
ユニフォームシャツの形状については下記のような記載があります。
・ジャージ(シャツ)は半袖、長袖、ノースリーブが混在していてもよい。
この文言の中に、実は今回のユニフォーム規程から追記された新しい部分があります。それは、「ノースリーブ」という部分。
ひとつ前の規程では半袖、長袖の混在はOK!に留まっていたのですが、今回の規程からそこに「ノースリーブ」も仲間入りしました。
これによってかなり自由度高く好みに合わせて楽しめたり、体育館内の気温などに合わせた選択もできるようになったのではないでしょうか。
今後は半袖、長袖、ノースリーブの3種類のユニフォームを別の色で保有して、その時の気温で着るユニフォームを変えるといったチームが現れるかもしれませんね。
マーキングについて
ここが最も注意が必要となる部分ですので、分かりやすく画像にしました。細かい規程の文言については後ほど解説します。
(画像準備中)
上記画像の赤枠で説明している部分は必須項目ですので必ずマーキングとして入れなければなりません。一方、緑枠で説明している部分は「任意で入れてもOKだよ」というマーキング箇所になります。
それぞれ項目ごとに少し詳しく解説していきたいと思います。
番号(背番号)
規程内の番号についての文言は下記の通りです。
・ユニフォーム(ジャージ(シャツ))には、選手番号がユニフォームとはっきりと区別できる対照的な色で、明確に表示されていなければならない。
・選手番号は6人制においては1〜20番、9人制においては1〜18番までとする。ただし、やむを得ない場合は1〜99番まで認める。
・選手番号のサイズは、次の通りとする。
6・9人制とも 高校生以上 小・中学生 高さ 字幅 高さ 字幅 シャツ胸部・中央 15cm以上 2cm以上 10cm以上 2cm以上 シャツ背部・中央 20cm以上 15cm以上 ・ショーツ前面下に、高さ4〜6cm以下、字幅1cm以上の選手番号を付けてもよいが、全員がそろっていなければならない。
ここに関してはあまり不明確な点はないかなと思いますが、「番号がすぐに確認できるようにユニフォームのメインカラーと対照的な色で入れてあればOK!」という感じです。
そして小・中学生に関しては少し小さくてもOKという感じですね。
小学生低学年は身体が小さいので番号が大きすぎるとユニフォームがたるんで番号が見えづらくなることが想定されるためでしょう。
キャプテンマーク
規程内のキャプテンマークについての文言は下記の通りです。
・チームキャプテンは、胸のナンバーの下に、長さ8cm、幅2cmのマークを、ジャージ(シャツ)と異なった色で付けていなければならない。
これは馴染み深い規程かなと思いますが、ユニフォーム製作時に想定されるのが「キャプテンがまだ決まっていない」といったことですね。
このような場合は、どの番号にもキャプテンマークを付けないで製作をしておいて、キャプテンが決まったら後から自分でアイロンなどで熱圧着で付けたり、プリント屋さんに持ち込んでつけてもらったりという対応をするのが一般的です。(※ONEVECでは圧着プリントは対応しておりません)
ただ、やはり面倒ですよね。
ですので、最も良い対応はユニフォーム製作時にチーム創設者だったり今後長く在籍するであろうメンバーにキャプテンマークを付けておくことになるでしょう。
チーム名
規程内のチーム名についての文言は下記の通りです。
・ジャージ(シャツ)の胸部もしくは背部に、JVA-MRSに届け出たチームネームまたはそれを特定できる略称のいずれかを付けなければならない。サイズは規定しない。また、チームのシンボルマーク(社章・校章・略号)も付けてもよい。
・ジャージ(シャツ)に袖に(袖が無い場合は背面襟下に)所属する都道府県名を付けてもよい。なお、都道府県名の大きさはチーム名よりも小さいこと。(高さが低いこと)
チームのエンブレムロゴを持っているチームは「胸にエンブレムロゴを入れたい!」というチームが非常に多いです。
エンブレムロゴがある=プロチームという認識が一般化しているので、胸にエンブレムロゴが入っていると”プロっぽくてかっこいい!”というのが人気の理由でしょう。
ONEVECではチームオーダーでご購入いただいたチーム様にチームエンブレムロゴを格安で制作しています。
※ご希望のデザインにより価格が変わりますので詳細はお気軽に下記よりお問い合わせください。
選手名
規程内の選手名についての文言は下記の通りです。
・ジャージ(シャツ)背部の上部中央に、着用する選手の選手名または通称を表示してもよい。
(選手名の表示を認めていない種別を除く)
-選手名を表示する場合、出場する全選手が表示すること。
-選手名のサイズは、高さ6〜8cmとする。
-文字は、アルファベット横書きにより表示するものとする。
-表記は、直線状または、肩の曲線に合わせたゆるやかな曲線状とする。
「選手名やニックネームを入れたければ背番号の上に入れてもOK!ただし、入れる場合は全員入れるように。」という感じですね。
最近ではアマチュアでもユニフォームに選手名を入れているチームが増えてきている印象です。この場合、背番号上に選手名を入れることになるので、多くのチームが前面の胸の位置にチーム名を入れる形態をとっています。
胸のチーム名と背中の選手名の書体を合わせて製作すると統一感が出てデザインがスタイリッシュにまとまるのでおすすめです。
ONEVECでは豊富な書体の中から選ぶことができるので、きっと好みの書体が見つかるかと思います。
「どんな書体があるの?」と興味を持ってもらえたら、下のボタンから「イージーオーダーユニフォームページ」をご覧いただき、好みの商品をクリックしていただくと、商品ページで書体一覧を確認することが可能です。
他に「スポンサーロゴ」や「スポンサー広告」を入れたい!という場合を除いては、お客様に決めていただく内容は上記でひと通りといったところです。
ONEVECでは「ユニフォーム広告に関する規程」も熟知しておりますので、ご希望の際は遠慮なくご相談くださいませ。
ユニフォーム製作時の注意点まとめ
ここまで解説しました通り、自由度が高くなっていて比較的こだわりのユニフォームが作りやすくなっている反面、マーキングする場所を間違えてしまうと取り返しがつかないことになってしまうのがユニフォーム製作です。
お客様の失敗しないユニフォーム製作のために、細かなご要望までしっかりとヒアリングさせていただきながらお手伝いさせていただきますので、まずは小さなことでも下記ボタンからご相談くださいませ。
~6人制・9人制のユニフォーム製作についてはここまで~
練習着の規程について
練習着についての規程もチェックしていきたいと思います。自チームだけで練習をする場合は規程は関係ありませんが、公式戦の会場での練習の際にはこの規程を意識しておく必要があります。
規程内の練習着についての文言は下記の通りです。
・トレーニングウェアは、全員が統一されていることが望ましい。
・トレーニングウェアには、チームネーム、選手名、選手番号を付けることができる。
・トレーニングウェアには、最大5×4cmまたは20㎠のマニュファクチャロゴを付けることができる。
こんな感じです。一言でまとめると「みんな揃ってたらOK!」ということですね。マーキングとして任意で入れられる項目はユニフォームと同じ感じなのですが、決定的に違うのがマーキング位置に関しての指定がないことです。
なので、下記画像のようにかなり自由に製作することが可能です。
(画像準備中)
ONEVECの現在の練習着のラインナップはプラクティスシャツ、プラクティスパンツというカテゴリーで販売中です。
また、普段の練習での使用をイメージして胸にブランドロゴを入れたデザインで販売していますが、規程内で製作したいという場合には「シャツの胸のロゴを外してチーム名にする」といった対応も可能です。ご検討の場合は遠慮なくご相談くださいませ。
練習着について最後にひとつ。「トレーニングウェア」を直訳すると「練習着」なのですが、練習着ってどこからどこまで?って思いませんか。
これに関しては「ユニフォーム以外で練習に使用するもの」という解釈で良いとのこと。つまりは丈の長いジャージやピステなどに関しても練習着についての規程を参考に製作をしてOKということになりますので、覚えておくと便利です。
ベンチスタッフの服装の規程について
バレーボールでは、選手だけではなくベンチに入るスタッフの服装にも決まりがあります。
規程内のベンチスタッフについての文言は下記の通りです。
・ベンチスタッフはジャケットを着用するか、スタッフで統一された服装でなければならない。
・部長や監督がジャケットを着用し、その他のスタッフが統一された服装であれば許可される。
・統一された服装であっても、タンクトップのような形状のシャツ類、短パン、ハーフパンツは許可されない。
・ベンチスタッフの着用する服装には、最大5×4cmまたは20㎠のマニュファクチャロゴを付けることができる。
ジャケットを着るパターンは少ないかと思うので、ジャケット部分を除いて簡単にまとめると、「上はTシャツやポロシャツなど、下は長いパンツであれば、みんなが統一していればOK!」といった感じですね。
実は、ひとつ前の規程では「Tシャツ等の襟のないもの」は禁止されていたので、こちらも以前より自由度が高くなっていると言えそうです。自由度高く好みのウェアを着れるのはありがたいですね!
ビーチバレーボールのユニフォーム規程
『公益財団法人日本バレーボール協会の国内競技要項』にはビーチバレーボールのユニフォーム規程も含まれています。
下記が規程内から一部を抜粋したものです。
・チーム内両方の競技者のスタイルは、形状、長さ、色が、同形・同色のものを着用しなければならない。
・競技者は、1番と2番のナンバーを前面(胸)と背面に表記しなければならない。
・胸番号は左右どちらでも可とし、背番号は中央部に表記すること。
・ナンバーはユニフォームと異なる対照的な色で、タンクトップは8cm×6cm、トップスは5.5cm×2.5cmとする。
・大会主催者又は競技者は下記条件の範囲でスポンサーロゴを印刷することができる。大会主催者がユニフォームを支給する場合は、それを着用すること。
-タンクトップ(長袖タイプを含む) →前面/最大300㎠、背面/最大300㎠
-トップス→ 前面/最大90㎠、背面/最大56㎠
-パンツ(サーフパンツ・ショートパンツ等) →全面(前面・背面)で最大300㎠
-キャップ、バイザー、サポーター、リストバンド →最大72㎠
ざっと抜粋してこのような感じです。お分かりのとおり、ビーチバレーボールのユニフォーム規程は少々複雑なのです。
特にスポンサーロゴを印刷するとなるとスポンサーさんへの配慮等も関わってきますので慎重に製作しなければならない部分ですよね。
ONEVECのブランドプロデューサーはビーチバレーボールの元日本代表でもありますので、ビーチバレーボールのユニフォーム規程も熟知しています。
ビーチバレーボールのユニフォーム製作をご検討の際は、事前に希望も含めてご相談をいただければと思います。
まとめ
今回はバレーボールのユニフォーム規程について確認しながら、ユニフォーム製作時の注意点を解説しました。
自分だけでユニフォームを製作しようとしてしまうと、もしかしたら抜け漏れが起こってしまうかもしれません。せっかくお金をかけて作ったのに試合で使えなかった・・・ということにならないようにするためにも、まずは専門家に相談をしてから製作することを強くおすすめいたします。
ONEVECではバレーボールの全ての種別のユニフォーム規程を把握しておりますので、製作をご検討の際はぜひお気軽にご相談くださいませ。
素敵なバレーボールライフを過ごせますよう、全力でサポートさせていただきます。